《野心のすすめ/林真理子》現状に満足できるのか?と自問する

以前(20代の頃とか)に一度読んだことがあるのですが、内容はほとんど覚えていませんでした。

先日、今ハマっているpodcast「真夜中の読書会」で紹介されていて久しぶりに読んでみようかなと思い読んでみました。

(ちなみにこのpodcastほんとにオススメで、聞いているとどんどん読みたい本が増えていく~)

 

 

「野心のすすめ」はこんな本でした

「野心のすすめ」では、林真理子さんのサクセスストーリーとともに、野心を持って生きる事をなぜ進めているのかと言うことが述べられています。

 

正直なところ、自慢話のような部分も結構あり、半分ぐらい読んだところで、ちょっと読むのやめようかなと思ったんですが(笑)やっぱり最後まで読みきりました。

読んでよかったです。

 

現状に100%満足している人は、特に読む必要のない本かと思います。

もっと人生を良くしたいとか、生活に何か物足りなさを感じている、自分を奮い立たせたい、などなど・・・

「自分を変えたい」と思っている人にぜひ読んでもらいたい本です。

 

嫉妬からみえてくるもの

林真理子さんの自慢話(笑)に、なんで自分がもやっとした気持ちになっちゃったのかなって改めて考えてみたんです。

やっぱり「羨ましい」って気持ちなんですよね。

仕事で成功して、キラキラした舞台で輝いている。努力でそれをつかみとるなんて、すごいな・・・すごすぎる。

 

でも、林真理子さんが成功した時代(昭和とか、バブル?とか)とは、今(自分世代)は時代が違うんだろうし、とか、

林真理子さんは「ごく稀にいる才能、強運の持ち主なんだろうな」とか

自分にないものばかりに目を向けてしまうんですね。私は。

 

ただ、読み続けていくうちに、

ご本人の努力し続けてきた姿勢だったり、失敗だとか、バッシングされた経験だったり色々書いてあるのですが、

やっぱりその道で成功してる人って、それだけの努力とか、経験とかがあって、

それだけの存在になっているんだなと思いました。

 

林真理子さんも若い頃は、文句ばかりで何もしない、的な頃もあったようですが

「このままじゃいかん」と思い直し、努力だったり行動を変えていかれたようです。

 

不平不満ばかりで何もしない人、

「このままじゃだめだ」と言って行動に出る人。

どちらがより充実した人生を送れるか、明確なのに、やっぱりできていない自分にも気付きました。

 

野心を持つために必要なこと

読んでいて感じたのは「自分はできる、と信じ続ける」ことの大事さと、その力のすごさ。

置かれた環境は人それぞれですが、この気持ちは時代や環境に関係なく、何かを達成したいと思ったら必ず必要なものと感じました。

 

そして時間・お金の考え方についても「あぁそうだな」と思えました。

「自分には限られた時間しかない」ってことを徹底的に意識すること。

人生を豊かにするために(やりたいことをやるために)、お金が必要であること。

 

どんな野心を持つか

野心というと「世の中をよくしたい」とか「人助けしたい」とか、なんか「崇高なものであれ」と無意識に思ってしまうんですが、

これについても「そんなのいらないんだ」と思えました。(もちろんあれば素晴らしいですが。)

例えば、お金持ちになりたい、目立ちたい、モテたい。。。とか。

仮に「俗っぽい野心」であっても、それが結果として良い仕事を産み、世の中豊かになっていくことも沢山あるんだなと。

 

必要なのは「自分の本当の気持ちを見極める」

林真理子さんの時代と今は、確かに違うんだろうなと思います。

不景気だし、先行き不安な感じだし、、、

そして何より、服にしても食べ物にしても「ほどほど」で生きていける時代。ファストファッションもあるしファストフードもある。

でも、歳をとった時、その「ほどほど」で満足できるのか?ということを林真理子さんは何度も問いかけます。

 

昔は今より「いい時代」だったのかもしれない。でも今の時代は、昔よりも格段に世の中便利になってて、やろうと思えば何でもできるような時代でもある。

 

「本当は自分はどうなりたいのか」と真剣に自分に問いかける、

そして本当に満足するためには何をすれば良いのか考える、

そこが出発点になるのではないか、と私はこの本を読んで感じました。