《ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある /大河原美以》子供のネガティブな感情を受け止められるか

「親には子供の感情を育てる義務がある」と言う言葉とともに、子供の感情の育て方・子供との接し方などが様々な事例とともに紹介されています。

「感情を育てる」ってわかるようでよくわからないような。

 

本のタイトルの「ちゃんと泣ける子」と言うのは「親の腕の中で安心して泣くことができる子」と言う意味合いになるようです。
例えば子供が悲しいときに、親が「悲しいんだね」と言って、その子供にとっての「よくわからないネガティブな感情」を受け止めてあげることによって、子供は悲しいと言う感情を学ぶんだそうです。

 

泣くことを我慢するよう言われたり、感情を抑制させるとそのフラストレーションはどうなるのか。

その感情が受け入れてもらえないとなると、「これは受け入れてもらえない悪いものだ」と子供は認識するんでしょうね。

 

社会生活の中で負の感情が発生しないことなんてありえない。誰にも受け入れてもらえない、行き場のない負の感情はどうなるのか。

たとえすぐにそれが爆発しなくともいつか何かしらの形で現れることもある。

本書では弱い者いじめをする子やいじめについてなど、いろいろなケースを通して考えさせられました。

 

いじめのケースで考えてみても「いじめは悪い」と言ってしまうのは簡単ですが、いじめをした子供にどんな経緯があったのか、例えば親に自分を受け入れてもらえなかったとかがあるのかもしれない・・・などと考えると人ごとではない話だなぁと感じます。

 

抱きしめて、受け入れてあげたらいいって頭では分かっていても・・・

自分の事について言うと、息子の癇癪がひどく、ここ最近週に2、3回は癇癪を起こしていて、正直うんざりというか、ほんと何なんだろう、という感じです。

 

昨日の夜もものすごい泣き叫んで、物を壊したりしていました。いちどスイッチが入ってしまうと話が全く通じないというか、もう何を言っても会話ができない状態。同じことを何度も繰り返し叫んだり、いつもとは全く別の子になったみたいな。
「またか・・・」思うと同時にこの本のことを思い出しました。

 

子供を抱きしめてあげて負の感情もありのままに受け入れてあげることが必要だと言う事は

頭ではわかっていてもできない自分がいました。

 

なんでなのかは自分でもわかりません。

「本にあんなこと書いてあったなあ。。」と思い出したところで、ただ抱きしめてなだめてあげれば子供ももっと早く落ち着いたかもしれないですが

泣いて暴れる子供を見てなぜかそれができませんでした。

 

ぼんやりと、私自身が親に抱きしめられた記憶があまりないからなぁのかなんて考えました。

多分赤ちゃんの頃とか幼少期はあったんだろうけど、記憶があるくらいの年齢になってからは全然ないなぁ。。。

 

全く厳しい親ではなかったし、また私を否定するような事は基本的にはなかったですがじゃぁ「そのままで大丈夫だよ」と言う肯定的なメッセージを親から受け取っていたかと言われるとあまりそういうのはなかったなぁと今になって、実際に自分に子供ができて感じている事でもあります。

 

親になって思う事は、自分の幼少期と対比して考えることが多くなったと言うこと。

自分がそうされていないからできないかと言われれば、そうでは無いとは思うけれども、やっぱり手本となるような経験がない中で子供に優しく(優しく?と言うのか)していくのは結構難しいなと実際のところ感じます。

 

子供の自己肯定感を高めよう!って言うのは簡単だけど、親自身の自己肯定感が低いままであれば、そうはいっても、ねぇ…ってなる。

 

ポジティブであってもネガティブであっても親の言動や振る舞いっていうのは子供にダイレクトに影響するから、改善できるところは改善していきたい。

何が正解とかは無いですが、家族が笑顔でいられる時間が長くなるのが1番だなぁなんて思う今日この頃です。

書いてみるとほんとシンプルなんですけどね。

これが意外と難しい、こともある。。。